α7Sⅱは売却、α7Rⅲは同僚に売って、残されたのはα7Cのみだったけど、ついにそれも手放すと決めてしまった私です。
会社にはフルサイズセンサーカメラが沢山ありますが(仕事だからね)、プライベートでは私はすべてのフルサイズを手放すことにしたわけです。
今どんなカメラ使ってるかというと

今や私の使っているカメラといえば、GR3x、RX100Ⅶ、LeicaCL、ZV-E10で、最近増やしたのがEOS R50です。
大体が、センサーサイズAPS-Cです(RX100は1インチ)。というか、もはやミラーレスですらなく、コンデジがメインとなっています。
とはいえ私とて、いい写真を撮りたいとは思うわけです。いい写真を撮るためにいいカメラを持って、自ら理想とするいい一枚を追い求めることは変わりありません。
ではなぜ、フルサイズを全て手放したのか。そりゃあ、フルサイズの方が綺麗よ。いい写真撮れるよ。
色々な角度から論争が起こるフルサイズvsそれ以外ですが、総合して考えたらそりゃあフルサイズの方が綺麗ですよ。センサーでかいんだもん。そんなこと言ったら大判の方がいい写真撮れますよ。
写真環境を考える
いい写真を撮る時、カメラの性能はとても大切だと思います。低照度に強く、階調も豊かになりやすいフルサイズは、スペックとしては一番に選択されるのは無理もありません。メーカーも、一番力を入れているでしょう。
しかしながら、もう一つ考えたい事として、人間のスペックの部分も考慮したいと思うわけです。人間のスペックというのは、何も写真の上手さというわけではありません。
要は、写真を撮る環境という事です。写真を撮るための自分自身の環境をスペックとして捉えたいと、そう思うわけです。
その時に、大きさと重さがあればあるほど、この部分はスペックダウンになると思っています。
カメラはどんどん進化して、フルサイズでも筐体はすごく小さくなりました。それは技術の進歩とメーカー努力な成すところではあります。
しかしその技術進歩は、当然カメラ全体に言える事です。
GR3など、APS-Cのセンサーを積みながら、厚みを除けばiPhoneよりも小さくなりました。重さも300グラムを切ります。恐ろしい。。
持ち歩きにかかるコストで言えば、圧倒的に省リソースで高スペックになるわけです。
持ち歩きのコストが下がるということは、持ち運ぶのも容易になるということです。
持ち運ぶことが容易になるということは、持ち出すシーンも増やせるということになります。
それはつまり、撮りたい場面で撮る機会を増やせるという事です。
もちろん普段から毎日カメラを持ち歩く人もいますね。僕もそうできたら理想的ではありますが、僕には難しい。。α7Rあたりを普段からカバンに入れておくのは、僕には無理でした。
なんたらカバンすら持ち歩かないわけで、ちょっとしたポシェットだけ持って行く時も、コンデジならポケットに入れて持っていけます。
それたらもうスマホでええやんけ。と、思う方はおそらくあまりカメラを使わない方かもしれません。やっぱりね、スマホは厳しいんですよね。まだまだ厳しい。そこまで行ってしまうと、それは単純にカメラスペックの問題で撮りたいものが撮れなくなります。
僕のカメラのそれぞれの役割
そんなわけで私のカメラはこんな風になったわけです。それぞれのカメラには持つ理由が私なりにあります。

まずGR3xですが、これはいうまでもなくスナップシューターですね、APS-Cセンサーで画質も筐体からは想像もつかないほど綺麗です。しかも起動はスマホよりも速いと思います。これは日常いつも持ち歩きます。
写真しか撮れないし単焦点という潔さが美しいです。私のメイン機です。うん、素晴らしい。早く出て次世代GR。そろそろだよね。

次に、RX100Ⅶ。これも日常のスナップシューターです。GRの美しいデメリットは単焦点であることです。それを補完する意味で、RX100Ⅶは素晴らしいズームがついてます。24mmから200mmという信じられない高倍率。
GRだけを使っていた時は、GRのテレコンバージョンレンズを使ってました。昔のカメラ少年のよう。
しかしRX100Ⅶを手にしてからは、望遠担当として君臨することになり、テレコンバージョンレンズはそこまで活用されなくなりました。
しかも動画もね、すごいの撮れちゃうわけですよ。あんなの反則だろ。。RX100Ⅶ高すぎだろみたいなのをたまーに目にしますが、あれはそりゃそのくらいするだろってのが私の感想です。SONYの真骨頂はRX100Ⅶにあるとさえ思います。
YouTubeで「RX100Ⅶ cinematic」など調べれば素晴らしい作品を沢山見ることができます。
私の普段の写真生活はGR3xとRX100Ⅶこの2台が9割と言ってもいいでしょう。いいでしょうというか、普段使うリュックのフロントポケットにこの二人はいつも仲良く寄り添っています。リュックを持たない時も、両のポケットの中に2丁拳銃のように鎮座しています。

それではそれ以外のカメラはどうでしょう。LeicaCLもあります。CLはライカの中ではマイナーですが、このカメラもAPS-Cです。
このカメラは私の中では写真専用機の本命です。そして、工業製品のアート作品として抜群の性能を誇っていると思います。Less is Moreというべきか、少ないことの豊かさをよく表しています。そのあたりはこちらを読んでみてください。
次にZV-E10ですが、言わずもがなこれは動画機です。主にv-logに使っています。だとするとRX100Ⅶでええやんとなるのですが、私の場合、家の中で撮ることが多いので、夜などはやはり暗いんですね。RX100Ⅶだとちょっとだけ物足りないことがあるわけです。そんな時にAPS-Cは大変助かります。
あともう一つZV-E10を使う理由があります。それはwebカメラとしても使えるんですね。パソコンと接続する場合、カメラの場合はキャプチャーデバイスを挟むことをしないと、パソコン内のソフトに認識させられない機種が多いですが、ZV-E10はUSB-C一本で直接繋いで認識させられます。仕事のweb会議や、ライブ配信などに活用する際とても便利です。
つまりこのZV-E10はお家の中専用の機体ということになります。

そして最後に、今私が最新で買ったカメラが、Canonの EOS R50です。歴代まぁまぁカメラを扱ってきて、仕事も映像制作をやってるにも関わらず、手にしたのはこのエントリーモデルと呼ばれるEOS R50。
これはこれまでのカメラの性能と使用シーンの間を縫う存在としてイメージしています。
かなりコンパクトで、重さも400g切っています。見た目はスモールライト当てたザ・カメラという感じですね。かわいいね。
EOS R50はこれなら私でも普段持ち歩けるかな、という部分と、動画もちゃんと撮れるお出かけカメラにもなる。というところに魅力を感じています。
GRは動画が撮れないし、RXは1インチの弱点がある、そこを補えます。
さらに、お出かけの時はLeicaCLを持ち出しますが、これも写真しか撮れない部分を補って、動画も撮りたいなーという時にはEOS R50を選ぶでしょう。
つまり、EOS R50は頑張ればこれまですべてのカメラのNo.2になれるな、という感じです。
ちょっとびっくりしたんですが動画も4k10bit出せるんですね。そこまでしてなぜlogは入れなかったんだ。。とは思いますが。
オートフォーカスもかなり速くて、性能面では私が使う分には申し分ないほど良いです。
カメラを持つ理由は人それぞれ

そんなわけで、日常の中に写真を溶け込ませる時も、写真を撮るために出かける時も、役者が揃ってしまい、フルサイズを使う必要がなくなってしまいました。フルサイズはレンズもでっかくなって重いんですよね。。
先述の通り、カメラスペックという点だけにおいては、フルサイズは優位です。フルサイズにしか撮れないものもあります。
しかし写真環境を考える場合は個人に落とし込んで考える方が良いように思います。綺麗な写真が撮れる事と、写真を撮る環境を良くするという点では、私は撮る環境を選ぶでしょう。なぜたらば、写真を沢山撮りたいから。撮りたいけど重たくかさばるのは嫌だから。笑